【和菓子】羊羹vs塩羊羹!原材料は?カロリーは?2商品の特徴を比較!

私の紹介する食べ物は基本的に、

  • 添加物不使用
  • そのへんで買える
  • 安い

ものです。

2年ほど前に食事改善をし、添加物などのなるだけ「食べない物」を決めて、避けて買物をするようになりました。無添加の食品についてですが、管理コストの上乗せで高額になる傾向があったり、また特定の流通経路でしか手に入らな買ったりと、お金と手間を惜しまなければ希望するものが手に入ります。しかし私は、入手のしやすさやコストパフォーマンスなどのバランスを大事にして、「だいだい、そこそこ、ざっくりいい感じ」な食生活を目指しています。

砂糖も避けたい食材リストの中の一つです。 しかし根が甘いもの好きだったので完全に断つ事はいまだ難しく、気を配りながらも許容範囲を決め食べることにしています。

そんな訳でたまに買っていた添加物不使用の「羊羹」の紹介です。いつも買っているのは「煉羊羹」ですが、今回気になっていた「塩羊羹」と比較してみました。 今回も2メーカーの商品を買ってみて比較、深堀してみました。この記事は以下のことがわかります。

 

  • 安全な食品に興味のある人▶︎使われてる原材料の違いを確認しています。
  • 美容に興味のある人▶︎1個単位のカロリーを割り出しています。
  • 生活改善に興味のある人▶︎金額的な損得を計算しています。

※リサーチ:23年7月

羊羹の特徴

「羊羹」とはどういうお菓子でしょう?

発祥は中国。羊羹の「羹(かん)」の字は「あつもの」と読み「肉や野菜を入れた汁物の類」の意味。すなわち羊のスープという、食べ物をそのまま表した名称から来ています。鎌倉時代あたりから時を経て現代の「あずきの餡を寒天で固めた和菓子」という形になったようです。

ねり羊羹を基本形として、水分が多い水羊羹、寒天の代わりに小麦粉や葛粉をこねた蒸し羊羹があります。アレンジ品も豊かで、栗を入れたり芋を練り込んだものを定番として、抹茶やごまや味噌など多種多様です。

糖分の非常に高い食べ物で高カロリーなのが特徴。スポーツのエネルギー補給食としても親しまれています。また1年以上の長期保存が可能で携帯にも適しているため、災害時などの非常食に有効です。

ちなみに「羹」の漢字を私は人生で一度も書いたことがないです。この先も書くことはないでしょう。

2商品のパッケージ比較

今回比較するのは

  • 満屋「煉ようかん」
  • かし原「塩羊かん」
※解説中では各商品のことを指して『満屋』、『かし原』と略します

満屋「煉ようかん」

製造者・メーカー

製造者の「有限会社 満屋」。東京都足立区で一口羊羹の製造を主にされてるようです。

同じサイズの包装で味のバリエーションを展開。小倉、塩、梅、茶などあるようですね。アソートで販売されてる商品がありました。

<【楽天市場】五色ようかん(10コ入)>

<満屋紹介ページ 東京都菓子工業組合>

食べ切れるサイズ感

 

『満屋』の個包装のサイズは、3.5×5×1.8 (cm)。1人で小腹が減った時に食べ切るサイズとして丁度いいですね。

羊羹は高価な商品ほど太巻きのようなサイズ感で売られている傾向があります。しかし製品の特性上、空気に触れると変に固まって腐りやすくなるため、一度開封したら瑞々しい内に食べ切りたい場合が多いと思います。それほど大量に食べるものでもありませんし、このように個別に食べ切りサイズになっていると食べやすいですね。

かし原「塩羊かん」

製造者・メーカー

製造者の「株式会社 かし原」。羊羹とバウムクーヘンの2大看板で事業展開されているようです。小倉、塩、栗、抹茶などバラエティに富んだ一口羊羹系を、アソートで大パックにしている商品が多いですね。本社は東京都足立区、埼玉の越谷で製造されているようです。

<【amazon】かし原 六色ようかん>

<かし原ホームページ>

優秀な包装

 竹の皮を模したグラフィックの包装に入っています。レトロ感が漂っていい雰囲気ですね。開封の方法を示した図解も駄菓子感があって素敵です。

 

また特筆すべきは包装の仕様。開封の切れ目が背中に入っているため、パーカーのフードを脱ぐようにスッポリと取れます。さらにビニールの内側の素材もツルツル素材で、包装から簡単にニュルンと出てきます。

さらに細かい事を言うと、引きちぎるほど力を入れなければビニールが裂け切ることはなく、ゴミが2つに分かれません。1つのお菓子において、捨てるゴミが1つか2つか?これは実は大きな差で、大勢で集まった会議などで、出したお菓子のゴミを片付けた経験がある人ならわかると思います。ゴミが散らかるお菓子は、次からは避けようと思うんですよね。

こういった仕様は開発段階から幾度となく試作を重ね、やっと見つけたいい塩梅なのだと推測します。たまに上手く開封できず中身をえぐり取ったりしてしまう商品がありますが、この包装はノンストレスです。そんな事を気に留めてる消費者はごく少数だと思いますが、こういうのが「いい仕事」であると、私は思います。

『かし原』のサイズは7×2.5×1.3 (cm)。スリムなスティック状の包装は食べやすく、数も多いので大人数でシェアするのにいいですね。

食品表示ラベルの比較

満屋かし原

原材料

左:満屋 / 右:かし原

 満屋かし原
 
名称(外装)ようかん菓子
名称(個包装)菓子ようかん
原材料名砂糖(国内製造)、生餡、水飴、寒天砂糖(国内製造)、生餡、水飴、寒天、塩

原材料の違いは「塩」のありなしのみ。配分の順番も同じ。 

栄養成分・カロリー

市販されているお菓子の栄養成分の表記というのは、1個あたりで書いてあるもの、1袋あたりで書いてあるもの、一定のグラム数で書いてあるものとバラバラです。店舗などで商品の比較をする時に、これが比較をしにくい原因です。 表記を元に母数を揃え、100あたり、1袋あたり、1個あたり、に換算しました。

1個あたりに換算したのがこちら▼

 満屋かし原
 
容量38g20g
エネルギー110kcal57.2kcal
たんぱく質1.1g0.54g
脂質0.1g0.04g
炭水化物26.1g13.7g
食塩相当量0g0.13g

100gあたりに換算したのがこちら▼

 満屋かし原
エネルギー290 kcal286kcal
たんぱく質2.9g2.7g
脂質0.3g0.2g
炭水化物68.7g68.3g
食塩相当量0g0.65g

1袋あたりに換算したのがこちら▼

 満屋かし原
エネルギー330kcal572kcal
たんぱく質3.3g5.4g
脂質0.3g0.4g
炭水化物78.3g136.6g
食塩相当量0g1.3g

100gあたりに換算すると、食塩相当量以外の違いがほとんどないことがわかります。

内容量・コスパ

個包装、大容量の食べ物は全体での金額ではコストのイメージがつきにくいですね。1個あたりの金額を知っていると、食べる時に今どのくらいを消費しているのか?イメージがつきやすいと思います。

 満屋かし原
 
内容量3個10個
内容量 1袋(個包装含む実測)115g197g
価格(税込)¥117¥246
1個あたりコスト¥39¥25
※購入価格につき購入店によって差が出ます

グラム換算のコストがこちら▼

 満屋かし原
100gあたり¥102¥125
コスト比率0.811

『満屋』の方がコスパはいいです。

賞味期限

 満屋かし原
 
賞味期限(刻印)2024.07.102024.07.11
購入日から予測した概算1年1年

※購入日:23年7月

実食比較

左:満屋 / 右:かし原

↓満屋

↓かし原

味の比較一覧

 満屋かし原
 
匂い砂糖感塩感
甘さ砂糖の強い甘みほんのり甘み
風味砂糖を固めた系小豆の風味
食感ザラザラ、粘性があるツルツル、張りがある

味の特徴を一言で言えば、『満屋』は砂糖強め、『かし原』は甘さ控えめです。

匂い

羊羹はあまり匂いがするお菓子ではありませんが、その特徴通りの匂いがしました。

『満屋』の方は砂糖をギュッと固めたような感じです。匂いからして甘い甘い砂糖の匂いが漂ってきます。対して『かし原』は比較的甘みは控えめです。「塩」羊羹らしい、ふんわり塩の匂いも感じます。

甘さ

『満屋』の方は砂糖の甘みを強く感じます。食べた瞬間から食べ終わりまで、砂糖、砂糖、砂糖と砂糖推しなイメージ。甘いものを食べた感が満たされます。

『かし原』も当然甘いですが比較的甘みは控えめで、奥に小豆の風味を感じます。塩羊羹の塩は、小豆感を立たせるのに効いているのかもしれませんね。ちなみにこの場合の「塩」は、いわゆる塩を舐めた時のようなしょっぱさを感じるものをもっと薄めたような味です。「塩気を感じる」という表現が適切でしょう。食べ始めに塩気を感じた後に、あんこの柔らかめの甘みが後追いで立ってくる感じです。

食感

『満屋』の方はザラザラとした食感で粘り気があります。形容するなら、あんこに溶けた砂糖が剥き出しになっている感じです。ネッチリと歯応えもあって、舌の上でザラザラとしながらドローッと溶ける感じ。おやつを食べている満足感が高めです。

『かし原』の方は少し張りがありツルツルした舌触り。プルプルとまではいきませんが、ゼリーのような感触があります。『満屋』との比較的な話ですが、水分量と寒天の量が多いのでしょうか?食べ進めると、崩れていく塊感を感じます。

アレンジ(冷やす&温める)

好みは人によりますが、冷やしてあるのが一番おいしいと思います。羊羹は寒天で固められておりゼリーの要素も少しあります。多くの人が、ぬるいゼリーより冷やしてあった方を美味しく感じると思います。

羊羹は温度変化に敏感です。冷やすとすぐに冷え、常温に戻すとすぐにぬるくなり、温めるとすぐに高温になって、溶けておしるこのようになります。

温めた状態はより甘みが増したように感じるので、冬に簡易的なおしるこ風にして食べるのもアリかもしれませんね。またすぐに固まるので、型に入れたりして変形させることが可能です。子供のお菓子作りに使えそうです。

ただ電子レンジで温める際は数秒で非常に高温になるため、やけどに注意です。

満屋の姉妹品「小倉ようかん」

『満屋』の方は「煉ようかん」の隣に「小倉ようかん」も置いてあったので買ってみました。

原材料には小豆が入ります。栄養成分は「煉ようかん」と誤差程度です。

つぶあん状にゴロゴロと小豆の粒が入っているのをイメージしていましたが、「煉ようかん」の中に小粒がチョロチョロと入っている具合でした。例えば大粒のあんこを大胆に入れて「煉ようかん」と差別化をすると、棲み分けが出来ていいものになるかと思います。

販売店舗

『満屋』はマルエツプチで購入。ネット販売は手広くはされてないようですね。ダイソーネットストアに「塩ようかん」がありました。実店舗にもあるかもしれませんね。

<【楽天市場】 満屋 煉ようかん 3個入>

<【ダイソーネットストア】満屋 塩ようかん3個>

『かし原』はサミットで購入。amazonや楽天などでも簡単に手に入りそうです。

<【amazon】かし原 塩羊かん>

まとめ

それぞれの特徴のまとめです。

満屋かし原
  • 砂糖感
  • 非常に甘い
  • ザラザラ、粘り気
  • コスパ高め
  • 塩気、小豆感
  • 甘さ若干控えめ
  • ツルツル、ゼリー寄り
  • 個包装の数が多い

単体で食べてる時は気がつかなくとも、食べ比べるとメーカーの特徴や方向性がわかるものですね。砂糖を甜菜や黒糖にしたもので、低価格帯の大衆的なものがあったらいいな、と思いました。(高価なものなら存在しますが)

羊羹は和菓子の代表的な食べ物で、甘みを大いに感じられ幸福感に浸れる食べ物です。とはいえ砂糖の塊。食べ過ぎ注意、たまのご褒美に食べるくらいが丁度よさそうですね。

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